発:少女少年MAKOTO/着:製糖派砂糖まつり

6月15日から17日までの間、ひとつの企画がありまして。
製糖派砂糖まつり

主催:アスペクト比P

・砂糖こそ我が至高! 息ができないほど砂糖を吐いてみたい! そういう酔狂な動画を求めて起こされた企画、それが『製糖派砂糖まつり』である!
・投稿期間は2012年6月15日〜17日の三日間! 『製糖派砂糖まつり』のタグをロックして投稿!
・動画の内容はノベルでもMADでもMMDでも手描きでも砂糖を吐くような甘い動画ならなんでもOK! カップリングも任意!

看板に偽りない動画が集い、ブラックコーヒーがすすむ企画でした。
アイドル達が素直に青春を謳歌し、幸せに包まれているのを見るのは良いモノです。そればかりじゃ虫歯になりますけど。
ところでこの企画、その主題からしカップリングというものがほぼ必須だったんですが、
その中での、真の立ち位置というのが、非常に2012年だなぁと感じたので、ちょっとメモ。
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リストに並ぶサムネを見ればわかる通り、この企画では涼の登場率が圧倒的に多くなっています。
そして、プロデューサーとアイドルという組み合わせも少なからず登場。
製糖(口当たりの良いラヴ)=ストレートな関係という流れが、ノベマスにおいて現れてきているのかなと。
もちろん定番の百合カップリング作品もありますし、アスペクト比P主催というベクトル付けも無視できないでしょうが、既存のテーマ縛り企画とは違う色合いのものとなったのではないでしょうか。
で、本題の真について。
この企画には16歳の真と17歳の真……つまり無印素材と2素材、それぞれの立ち絵を使用された真が登場します。
無印素材の真は、こちら。
THE IDOLM@STER 「探偵神宮寺三郎の弟子」 Case M(番外編)

作:正体不明詳細不明氏

2素材の真は、こちら。
【製糖派砂糖まつり】ボクとあなた

作:せっP

このふたつの動画で真の立ち絵を入れ替える事ができるかというと、たぶん無理でしょうね。
765プロのアイドルはアイマスというコンテンツの変遷を経て、それぞれ複数の立ち絵を持っているワケですが、
その変化が2次創作での描かれ方に最も強く作用しているアイドルが、真なんじゃないかな。
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例えば、せっPの連載ノベマス「菊地真は死にました」。
菊地真は死にました。


父や学友からのハラスメントの末に「菊地真」という存在を消し、男性アイドル「菊地誠」として961プロで活動する真とジュピター、そして黒井社長の物語。
作中の真は、ほとんどの場面で男の仮面を被っているんですが、その心中での葛藤、あるいはジュピターとの邂逅による変化を効果的に描くには、真が女性に見える瞬間というものが必要になるワケで。
もちろん16歳の真でも、それを描くことは可能でしょう。「誠」の立ち絵は16歳のそれをベースにしたものでしょうし。
しかし、あのクライマックスとエピローグには、やはり17歳の、2素材の真が必要だったのかなと、そんな事を思うのです。
そして、この作品とは対極の存在とも言える、もうひとつの真の物語を思い出しました。
【im@s新年会】少女少年-MAKOTO-

作:ゆき☆P

なりゆきで女性アイドルとしてデビューする事になった「男の子」菊地真の物語。
仮に2素材で再現が可能になったとしても、このストーリーを成立させるのは難しいんじゃないかな。
この設定に説得力を与えられるのは、16歳の真だけだと私は思います。
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無印の真だからこそ可能だった事と、2の真だから可能になった事。あるいは、その変化によって失われたもの。
「男の子の代わり」としての真の役割は、そろそろ終わろうとしているのかもしれない、とか。
製糖派砂糖まつりの作品群を視聴して、そういうものを考えたのでした。
ホントは涼とジュピター、あと天才カゴシマPにも触れたかったのけど時間切れ。また機会があればということで。
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よくわからんという方のために。
まこちんのポジティブ!

まこちんはアイマス2でもポジション確認しすぎ

作:メカP
このふたつの動画から生じる笑いの差の事だよ、と言えば、わかってもらえるかしら。
うん。ごめん。