ソチオリンピックが閉幕。
参加した多くの選手、スタッフ、あるいはご家族や支援された皆様、お疲れ様でした。
様々な名場面、名台詞が、ソチ五輪の記憶として伝えられていくことになるんでしょう。
それはそれで正しいことです。
後に続く人は、そうした輝きを目にし、肌で感じればこそ、我もと奮い立つことができるのでしょうから。
でも、その輝きの奥に埋もれてしまうものが、どれほど存在しているのか。
今こうして記事を書いている私の記憶も、きっと情報の波によって浸食され、上書きされていく。
そうなる前に、今回の五輪で最も私の心を揺さぶった言葉を、ここに記しておきます。
「I'm O.K.」
オーケーなわけない。明らかな嘘。
みんなわかってた。本人が一番わかってたはずだ。でも、彼女は繰り返し言ったのだ。
「I'm O.K.」
伊藤みき。2014年ソチオリンピック・フリースタイルスキー 女子モーグル日本代表選手。
お疲れ様でした。どうか、御身体を癒し、笑顔でその言葉が言えるように。
