リザレクション・リーンカーネイション

2008年5月。4年半前というと、もう感覚的には一昔前って感じでしょうか。有名どころではポニョが2008年。
ちょっと調べてみると、なんとも懐かしい単語が並んでて、しんみりしますね。
なんで突然そんな事を言い出したかというと、きっかけはこの動画でして。
アイドルマスター 弟切草 亜美真美蘇生篇(終)

作:弟切P
今年の11月から始まった「弟切草 亜美真美蘇生篇」の最終話。「蘇生編」というからには、その前があるワケで。
アイドルマスター 弟切草 亜美真美篇

弟切PのP名を決めたデビューシリーズ「アイドルマスター 弟切草」。その亜美真美編が連載されていたのが、2008年の5月でした。
シリーズ開始自体は08年の2月ですから、Novelsm@sterというジャンルでも初期の作品。
同じくサウンドノベル形式のゲームを土台としたものでは【アイドルマスター】 春香たちの夜があるので、その直系作品と言えるでしょうか。
殆どの場面で立ち絵を使用していない為に、いまの感覚で見返すと新鮮に映るのも面白い。
私が初めてこのシリーズを見たのはいつだったか、正確には思い出せないんですが、たぶん2010年の早い時期だったんじゃないかと。
その頃は過去のシリーズを貪るように見ていた時期。もともと原作である弟切草が大好きだった事もあって、ハマりましたねー。
中でも亜美真美編は強烈な印象を残していました。そもそも、弟切草は双子の姉妹が物語の核となっているので、相性としては抜群だったんですな。
そこへ弟切Pによるアレンジが加わり、実にこう、胸に迫るストーリーでした。
それから4年と7カ月。「基本的に亜美真美篇の焼き直しです。」との注釈つきで始まった「蘇生編」、いやぁよかった。
蘇生編が始まってから、旧シリーズを一度おさらいしておいたんですが、正解でしたね。
その瞬間、ぐわーっとなりました。実際口で「ぐわーっ」と言ったので間違いない。
この機会に、旧シリーズを見た事が無いという方も、弟切Pの世界に触れてくれるといいなぁ。
.
以前の作品に新たな命を吹き込むというのは、何も作者本人の手によるものばかりではありません。
iM@SF短編集『流血鬼』

作:あら氏
藤子・F・不二雄氏の短編まんがシリーズ「SF異色短編」を原作としたノベマス。
原作となるまんがが発表されたのは1978年ですから、40年近い時を越えた事になります。
F氏のまんが、特にSF短編シリーズは、氏ならではのキャラクターデザインやコマ組み、構図などの圧倒的な「まんが力」によって
生み出される世界観が魅力となっており、故に模倣が難しい。
あら氏はそうしたSF短編をノベマス化した作品を、デビュー作以来いくつか制作されているのですが、この「流血鬼」では
これまで原作をほぼトレースしていた作風に変化が見られ、アイマス世界との融合が進んでいます。
その事に不満を感じるコメントもついていますが……私はこの先、あら氏がSF短編という原作にどんな魂を吹き込むのか、
どんな「すこしふしぎ」を見せてくれるのか、非常に楽しみにしています。
そういえば、どっちも亜美真美は無印だなーとか、どうでもいいようなよくない様な事を思いつつ、今日はこれまで。
ではでは。