なんか書く

zeit氏の記事。
substitute:Augenblicke
の、はてブコメントにて、何故か期待されているので、何か書きたいのですけれど、
まずひとつ言っておきたい事がありまして。

すり替えの性質の悪さは、すり替えた人間の行為は問題であっても、すり替えられた代用品には罪がないこと。美希が竜宮小町に入りたいと思うのは、どこが無理があって破綻しているかも知れない。しかし、あずささんが急遽休んだので律っちゃんがステージに立つよ、という時には彼女を責めるわけにはいかない。Fakeには悪意が伴うが、substituteは身も蓋もないものである。

こんなにわかりやすい前フリをしてくれてるのにFakeStory推し記事をぶつけないカズマさんには猛省をうながs
うるせえバカ ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)・;'.てかこういう「流れ」を見続けた人でないと反応できない記事こそ、あの人の本領だと思うのになー
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言いたい事の7割くらいは言えたので、スッキリしたところで考えてみましょうか。
実際のところ、圧倒的な後追い勢である私には、言える事なんてあんま無いんですよ。
「○○Pはこうだよね」という話は、今この瞬間についてなのか、デビューから今までの流れとしてそうなのか、
そこが掴めていないと意味がないモノです。
whoPの水瀬伊織にしても、それが生まれるまでの経緯とか、そういうものを抜きにして「これが究極」と言えるのか、
という話。
んー、まぁ、足掻いてみますか。

MADPVはそんなわけでツギハギのハリボテが当たり前なのですが。ストーリー系PVと呼ばれるものは、代用ではなくで、抜粋の性質を持っている。つまり、それ自体が完結していないことまで仕様ということで。
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 ただ、ニコマスにおけるストーリー系PVの主流と言うものがあるとしたら、それは ありすえPだったり、メイPだったり(この2人の動画をP名タグで検索すると、今となってはピンと来ないかもですが)、赤ペンPだったり、更には七夕Pや1発屋P(及びその派生垢)、つばめPを含めてもいいと思うのだけど、それらに対して、完結していない、という印象は、ない。

例えば、ふらいんPはどうだろう。昨年のVRFで見せた、春香さんとやよい。
アイドルマスター 春香 『These Days』

アイドルマスター 春香・やよい 『POWER GATE』

「抜粋」され、かつそれぞれ「完結」しているワンシーン。
zeit氏はこうした性質を持つ作品群を補完するのは「曲」だとしていて、ただThese Daysの春香さんについて考えると、
ラストで笑顔を見せる(再起を予感させる)春香さんを補強するものは、曲よりもコミュシーンそのもの、
つまり曲によって隠された春香さんの声であり、会話なんだろうと思う。
低ランクエンドの春香さんがなんと言っているか、字幕はカットされている為に、知らないとわからないのですけれど。
そこはアイマスニコマスが蓄積してきた「わかる人にはわかる符丁」という部分。
私は、ストーリー系PVを単体で完成させているものの正体というのは、それなんだと思います。
あの大量削除が非常に痛いというのは、その動画そのものの損失はもちろんなのですけれど、そこから発生し、
派生していった流れ、ニコマス的おやくそく、わかる人にはわかる符丁の根っことなる部分が、多く失われたという事で。
つばめPは、その符丁を活かす事ができる最後の世代なのかもしれません。すごく重いモノを背負ってしまっている気がするし、
故に見届けたいなと思わずに居れない。
アイドルマスター2 765プロ 「Daylight」

さて、代用品、あるいはフェイク、そして音楽と組み合わされたビジュアルノベルというものを考える時、
触れるべき作品というのは、多分これなんだと思います。
アイドルマスター ストーリー紹介 Vol.1律子(ネタバレあり)

作:AdobeP

納得できなかった人が納得する為の、欠落を埋めるフェイク。
そしてスターウォーズ的な手法であるストーリーの抜粋。それぞれは一個の話として完結していながら、全体として
更に大きな物語が存在しているという形は、氏の言うストーリー系PVのそれに近いのではないかと。
これと非常に近い位置にあるPVシリーズとして、トカチPの秋月プロがあると思うのけど、どうかしら。
アイドルマスター Chance to Shine 律子・やよい・亜美


柏城Pと雪歩も、一時ここに近かったのではないかなという気がするのけど、今は見られないので確認はできません。
残っているのは断片で、今はふたりとも別のところに立っているのです。それはそれで。
「ガラパゴス」

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さて、zeit氏が言うところの「サウンドノベルの究極」3A07についてなのですけれど。
私としては、この作品は最近になって落とし所が見つかったかなーと思っていた所なので、この機会にちょっと触れておきます。
【アイドルマスター】3A07 〜Memories are here〜

これは「プロモーション」を目指した「フェイク」であって「抜粋」や「代用品」ではないというのが、私の意見。
あずささんの持ち歌「隣に…」にまつわる、あれやこれやを「というお話だったのさ」という形にパッケージングする事で、
本来あるべき所に戻そうとした試みだったのかなーと。
ただ、その為に作り上げられた舞台が、あまりに真に迫ってしまった為に、見る者があの物語を「シネマ」として見る事ができず、
かえって「隣に・・・」の神話を補強してしまったのが、あの熱狂だったのかしら、と。
考えてみると、あの世界のあずささんは「隣に・・・」のDVD出してるワケですよ。
隣に… 3A07edition

もしも3A07がフェイクでなかったら、このPVは存在できないと思うんですが、どうでしょ。
そんなワケで、この作品については、この話題とは違う位置にあるんじゃないのかなと。そんな感じです。
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ここまで思いついたまま書いてきてるワケですが、リンPと**Pの動画が並んでるというのは、私としては実にしっくりくるので、
正直zeit氏には「やられたなー」と思っているのでした。まぁ、書ける気もしなかったので、感謝の方が大きいのですけれど。
で、結論というか、リンPなり誰かなりの見せる動画の向こう側にある「本来なら形にならないもの」、それはきっと。

この子が知ってる。
アイドルマスター 時間と時間を

作:黒怒虎P
期待されているであろう部分には殆ど触れないままに時間切れ。
あとはすごろくさんに任せた。
※追記
書こうと思って書き出して、書いてるうちに忘れていたのけれど(いつものこと)、**Pの得意とする分解と再構築、原作から半歩ズレた世界の構築、
あと核心を見る者に委ねるというスタイルって、アニメMAD的なものがあるなーと。
【アイマスMAD】 恋 【天海春香】

作:useP
アニマスによってアニメMADの文法がニコマス流入し易くなり、ストーリー系PVのスタイルも変化していく可能性もあるよね、
という話を書こうと思ってたのでした。
あと、木っ端っPと71乳Pをどこかに入れたかったのだけど、巧いポイントが思いつかなかった。
アイドルマスター 如月千早 「PROMISE」 【NRF'09】

アイドルマスター 「落日」

あるいは、めいろっくPの冒険彗星が貼れれば対応できたかなという気もするのけど、現在ほとんどの動画が非公開なんですよね。
削除対策、なのかな。て事は、今年もやるんですね。そうかー。
そんな感じで。
※また追記
2010年下半期から2012年上半期にかけてのストーリー系PVの変遷とか書けたらすげーカッコいいよね。
誰か書こうぜ!