やよいが本当に天使なのか検証してみたかった

という題目で、やよいが出るノベマスを淡々と貼る記事。
ニコマス、ノベマスというフィールドで、やよいがどんなキャラクターとして描かれているか、
なんて高尚な話には多分なりません。いちおう考えてはみますけど。
なお、その作品の基となったコミュなどがあれば、私の把握している範囲でリンクさせています。
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A girl growing flowers

作:しゃらんらP
とりあえず、やよいメインの短編ノベと言ったらこれ。間違いない。
冬の仕事休日コミュやよいのカバー曲などの要素を拾い集め、
ひとつのエピソードとして6分弱の尺に落とし込む手腕は見事の一言。
やよいの家庭を明るく、温かに描いているのも嬉しい。特に、やよいが尊敬する父親の描写が。
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スマイル体

作:どきゆりP
やよい父と言ったら、これを出さずにはいられない。
私達に見えないところで努力するやよいというのは、恐らくAランクアップコミュから派生したイメージであり、
割と共通して認知されている面のひとつではないでしょうか。
また、ここで登場するのが父親、というのは、実は結構大事なのかもしれない。
やよいの母は非常に心配症という描写がある日の風景コミュにあるので、こういうシーンは母親には見せたくないとか。
彼女には弟や妹の憧れでありたいという願望もあるので、苦労している姿は家族にも見せまいとしているんじゃないかな。
アニマスの長介の捨て台詞なんかもありましたし。
そんな中で、父親というのは素の自分が出せる、数少ない対象なのかもしれない。この作品とはぜんぜん関係ない気もするけど。
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床下少女やよい

作:過労死P
やよいの家庭環境をシビアに見つめると、こういう事もあり得るという話。
コメントの流れを見ても、展開に違和感を感じるよりも、純粋に怒りを覚える方が多い様で、作者の筆力の高さと共に、
やよい家が一般的にもたれているイメージがわかります。
ただ、無印のコミュにおいて、金銭事情が末期的にヤバいと描かれるシーンは、私の知る限り例の給食費のコミュ以外存在しません
(まぁ、それだけで充分すぎるインパクトなんだけど)。
何かとネタになる食事についても、やよいがよく食べるという描写はあっても、空腹を強調する様なシーンは見受けられず、
そっち系でからかうと本気で怒ったりもする
また、家計が安定したCランクミーティングにおいても「父親が外食はダメだと怒る」というセリフがあって、
やよいの財布に関わらず倹約を是とする様子が見て取れます。
先のクリスマスの描写も併せて考えると、給食費コミュはやよい家においても、相当に特殊な状況だったんじゃないかな。
それはそれとして、短編の人間ドラマとして秀逸な作品です。この後味の悪さはクセになる。
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【ノベマス】クイズ・高槻やよいの300の事【短編】

作:ハリアーP
このシリーズは、ハリアーPご自身が「もっと知りたい」と考えているアイドルを掘り下げる為の装置だと私は考えています。
傾向の異なる4人の回答者の目を通して、人物像を多面的に炙りだしていこうという。
で、その結果が多くの人の共感を得るというのが、この方の凄いところなんですね。
まぁ、この話のキモは222問と236問、ですか。
実はやよいは相談事が苦手で、まず自分で考えて一つの結論を出し、その過程を説明せずに行動にうつす、というパターンがあります。
例えばEランクでのミーティングで、いきなりプロデューサーをライブハウスに連れ出したり。
あるいはSPでの響コミュなんかは、そういう傾向が強いですね。
このパターンが来た場合、着眼点は良くても実際にはやよい自身の実力が伴わない、
あるいは目的と手段がズレるという状況になる事が多いので、傍目には猪突している様に見えるかも。
彼女なりに考えての事なんですけどね。あと、家族に仕事の相談ができていないっていう先の話にも繋がるかな。
この部分に焦点を当てた作品は、他にもこちらなど。
【やよいノベマス】善意の境界上

作:ガテラー星人P
ちなみにこれが2になると、伊織を相談役として頼る描写が見られるようになります。
成長を感じられますね。
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アイドルマスター漫画第十九話「弱小事務所の高槻やよい」

作:カマトロP
【アイマス】やよいが空腹を満たしたかった【紙芝居】

作:的P
やよいのニコマス的特徴を尖らせた例。
登場人物を怪物化する事で物語を動かすというのは、最近まで読売新聞で連載していた「あたしンち」で初期のお母さんがそうであったように、
別に珍しい事ではありません。
そして、対比して描かれる人物の弱さや人間臭さを強調するという役割である以上、
この立ち位置となるキャラクターはいわゆる「強キャラ」に分類されます。
同じ様な立場になりやすいのが美希だといえば、わかりやすいかな。
ゲームでのやよいは能力値が低いのですが、闘魂コミュに代表される体育会系のイメージや先に述べた独断専行気味の性格、
貧乏+空腹というニコマス的に分かりやすいファクター、普段はマスコット的なポジションのキャラクターが豹変するという画的、物語的な面白さ、
更には「まっちょちょん」の影響などがあると思われます。
より明確にはらぺこ路線を打ち出している貴音には、凶暴化という要素が受け継がれなかったのも面白い。
自己解決してしまいますよね、彼女は。
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【i-Fest@!】バイバイ、アイドル

作:すっきりぽんP
ここまでのまとめとして。
流されないやよい。力の足りないやよい。負けず嫌いなやよい。
この局面でやよいが見せた力の説明が、少しはできたでしょうか。だといいのだけれど。
というわけで、やよいノベマス&コミュ特集、前半戦でした。
やよい本人と、家族にまつわるものを中心に。
他のアイドル達との関係について考える後半戦に続く。たぶん。