花と花火と我那覇の話

今日は書けそうな気がするので、書いてみます。
響のこと。
※この記事にはアイドルマスター2のゲーム内容が含まれます。
アイドルマスター 響 「4月の雪」

作:赤ペンP
.
アイドルマスター 我那覇 響 Dandelion 【MMD】

作:木っ端っP
このエントリーをはてなブックマークに追加
.
「4月の雪」を見て、私は響の1年間をもう一度プロデュースしてみたくなりました。
そして、彼女をリーダーとした際のクライマックス、ジュピター戦を前にしての、花火のシーン。

このシーンで思い出したのが、木っ端っPの「Dandelion」でした。

昨年8月の段階で、このシーンを作り上げていた木っ端っPマジエスパー。
それはそれとして、この2作品、どちらも響を応援したくなる動画なんですが、その見せ方を比べると、非常に面白いのです。
例えば、上の花火のシーン。
「4月の雪」ではこちらを(プロデューサーを)見つめていますが、「Dandelion」では空を見上げ、後に目を伏せるしぐさを見せます。
そして、赤ペンPの作品では、このシーンは「回想」ですが、木っ端っPのそれは「現在」の響を描いたもの。
あるいは、作中での「The World is All One!!」の見せ方。


思い出をイメージさせるフィルムの中で、765プロ全員と踊る響と、TVモニターの中で踊る自分を独り見つめる響。
ここでも「4月の雪」の響は過去、「Dandelion」は現在。
木っ端っPの響は、徹底して視線をこちらへ向けないんですね。
では、彼女はどこを見ているのか。

それは故郷でした。「Dandelion」の前半、沖縄時代の響は、ずーっとこちらを(私達ではない誰かを)見つめています。
上京し、アイドルとなってからも、「Dandelion」における響の想いは、沖縄に在り続けているんでしょうね。
では「4月の雪」の響はどうでしょうか。
この作品は使用楽曲のタイトル通り4月を舞台にしています。そしてその4月とは、アイマス2での「2度目の4月」。
作中のシーンは「響が経験した一年間」であり、ユニット活動の最終盤にある「現在の響」がそれらを思い出しているワケです。
そんな響は、こんな風に表現されています。

左側の響が「現在の響」です。画面割によって視線が意図的に切られていますね。ラストシーンまで彼女はこの状態。
じゃあ響がどこを見ているのかわからないかというと、そんな事はありません。動画の最初で答えは出ています。

彼女はずっとプロデューサーと話しながら、これまでの事を思い返していたんですね。
上京し、アイドルとして、765プロの一員として過ごした1年間。その思い出を胸に、彼女はこう言うワケです。

そういえば、響との最初の出逢いの時、彼女は「プロデューサーってどんな人か」と問いかけ、「俺」はこう答えます。
「アイドルの先生だ」
なるほど。
アイドルがプロデューサーと出逢うというのは、こういう事なんだなぁと、2つの響動画を見て感じました。
また、どちらの響にも共通しているのは、「孤独ではない」という点。
「4月の雪」は言うまでもありませんが、「Dandelion」においても、響には故郷で彼女を待ち、想い続けている人が居る事が描かれています。
Dandelion=タンポポ花言葉は「別離」。
「4月の雪」で赤ペンPが登場させた、カタクリ花言葉は「孤独に耐える」。
しかし、それぞれ別の花言葉も持っています。
タンポポ花言葉、2つ目は「真心の愛」。
カタクリ花言葉、2つめは「初恋」です。

.
最後に、私の響の話を少し。
響を2度リーダーとしてプロデュースし、また何度かはメンバーに加えてもいますが、正直なところ、まだ響の事は全然わかりません。
この作品の響も、心に引っかかる何かが確かにあるのだけれど、言葉で表現できない段階。
アイドルマスター2 町

作:**P

響を理解するって事は、たぶん「あのラスト」を理解するって事だと思うんです。
どうして響は、あの場所でプロデューサーを待っていたのか。
いずれ私なりの落とし所を見つけるにせよ、簡単に答えを出すべきではない事なんだろうなと、それだけがわかっている状態です。
私はあと何回、いぬ美に襲われる事になるのかなぁ。
そういえば、タンポポにはもう一つ花言葉があるそうです。それは「解き難い謎」……楽しみな様な、怖い様な。
ではでは。今回は、これにて。