それぞれの目、それぞれの声

ここ数日、アイマス動画を見る時の「目」について、また考えていました。
まず、きっかけとなったのは、この動画。
アイドルマスター【底辺PVPに】いっぱいいっぱい魔法をかけて

作:afuro氏

以下は投稿者の動画説明文。

初投稿です。見る専なのですが、視聴者として気になったことがあるので、動画を作ってみました。
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カメラアングルや倍率など、少し変えるだけで違う絵に見えると思うんです。
そのままの絵は今はもう飽きられているので、もし自分の動画に心当たりのあるPがいたら、意識して次回の動画を作られることを願ってます。
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歌詞は傾きと倍率がわかると思って消してない状態になります。

正直なところ、私はPVを見る際にカメラワークや構図作りといった、映像技術的な面には注意を払っていませんでした。
作品全体から受ける印象や展開されるストーリーを評価対象にしていたことが多かった様に思います。
この作品は、今まで私には見えていなかった部分を見せてくれたという意味で、非常に有難かったわけです。
まぁ、本来はPVPに向けて作られた作品なので、一ファンである私は対象外という気もするのですが。
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で、この作品に対して、マイリストにて「見られたいのなら見られる事を意識すればいいし 」とコメントされたかりふらPが、こんな作品を発表しています。


作:かりふらP

かりふらPはご自身のブログ「メモ」においても「動画で意見する、アティチュードを示す、というのはニコニコらしくて「その心意気や良し!」と思います。」と書いておられるので、この作品がafuro氏への返答なのかな、と。
【10年PVP資料】カメラワークについて

作:くろまるP

これも明言はされていませんが、先の動画への返答でしょう。こうした動画での返答は、いかにもニコマスらしくていいですね。
私の様に動画を一切いじった事がない者にとっても、この解説は非常に有難い。
アイマスPの視界を疑似体験している様な気分を体験させていただきました。
で、ここまでなら「なるほどなー」で済ませられたかもしれないのですが、afuro氏の動画に対するzeit氏の言及記事を拝見して、これは考えないとな、と。
zeit氏ブログ:Augenblicke
2010後半というか
これほどの深さと広さを有する視界を持つ人が居る。そして、私はそんな人と、同じ作品を見ている。
以前にも書きましたが、たった今投稿された作品に接するにあたっても、その作品のみを見る人も居れば、そこから過去の膨大な蓄積を見出せる人も居るワケです。
そして、その為には無数の作品を漫然と見るのではなく、観察し、分析し、整理する作業が必要な筈。
それがどれ程のエネルギーを必要とするか、想像もできません。
アイマス動画を理解するために、そこまでできる人が居るのかと、改めて驚嘆した次第です。
一方で、技術的な理屈や歴史的な背景を抜きにして、その動画そのものだけを楽しめる目というのも、それはそれで必要だと私は思います。
どちらが偉いとかいう話ではなく、立ち位置の差という意味で。
ふたつの目を両立させる事ができるのか、私にはまだ解りませんが、今は視野を広くする努力を忘れずに居たいな。
考える為にも、まずは見ないと。
最後に、記事を書いていて、ふと思い出した作品をひとつ御紹介して〆とします。
アイドルマスター ゾイドOP「Wild Flowers」 あるいはあるPの風景

作:めくり魔P

ここにいる本気の人達の、本気の殴り合いを、これからも見ていきたい。そんな人達を応援していきたい。
そんな感じです。ではでは。
※11/29追記
ふらいんPが色調補正に関する解説動画を投稿されていました。
【10年PVP資料】色調について

作:ふらいんP

この流れ、もっと広がるとイイなぁ。
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