VOICES-声を活かしたNovelsm@ster

今日はまず、新作紹介から。
声の出る電子マネー【ノベマス短編】

作:ビンゴP
電子マネーが普及した世界で、新サービス「Suic@」の運用が始まります。
この「Suic@」、目玉は使用時の認識音。伊織から試作品を貰った春香さんが、千早に披露したその「音」とは……。
これ、普通に欲しいんですけど。
次世代搾取サービスのひとつとして、いかがですか、バンナムさん。
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この作品で効果的に用いられている様に、「声」というものは人の注意を惹きつける強い力を持っています。
ストーリー系PVでは、コミュシーンから音声を取り出して(あるいはシーンそのものを用いて)演出に用いた作品が少なくありません。
しかしノベマスにおいては、歌を活用した作品は多いものの、声を用いたものはまだ少なめではないかなーという印象。
こうした演出は大好きなので、もっと増えて欲しいという想いをこめつつ、「声」を活かしたノベマスをピックアップしてみました。
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やよはる 「姉妹」

作:おぱマP
ある日、街で高木社長からスカウトされ、765プロのアイドル候補生となったやよい。
そんなやよいと、先輩候補生の春香さんは姉妹の様に仲良し。そのきっかけとなったエピソードを描いた作品です。
ふたりの声をふんだんに取り入れ、主に会話文の頭に用いる事で、視聴者にテキスト全体を「その声」で読ませる演出。
これは巧いですね。かなりの手間をかけたと想像できますが、それに見合う効果を生んでいると思います。
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心の隙間を埋めるノベマス03

作:コンマイ
こちらは上半期20選にも選ばせていただいた作品。
亜美と真美、そしてプロデューサー。3人の見た闇と、その奥に封じられた秘密を描きだした短編です。
この作品で使われる「声」は、たった一言。しかも、なんの変哲もない言葉です。
しかしながら、そこに至るまでの巧みな構成によって、そのありふれた言葉がとてつもない威力を発揮します。おみごと。
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【Novelsm@ster】ただいま【'09雪歩誕生祭】

作:リリーP
アイドルマスター」から10年後の12月23日、仕事を終えた雪歩は一人、思い出の場所に佇んでいます。
それは10年前の、ある約束を信じているから。彼女を支え続けた約束とは?そして、願いは叶うのか?
昨年の雪歩誕生祭から、こちらも一言の持つ力を堪能できる動画です。すてき。
クリスマスの定番曲とリンクしたストーリーはある意味ベタですが、それ故に演出が光ります。あと、律っちゃんナイスアシスト。
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NovelsM@ster - 真がともだち

作:velvet氏
ある雨の日、レッスンを終えて事務所にやってきた千早は、窓の外を見つめる真に出逢います。
楽しみにしていた野外イベントが中止となった真ですが、何やら複雑な表情。訝る千早に、真は自分が目にした事を語り始めます。
雨が止むまでの間に交された、真と千早の短くもかけがえのないやりとりを描写した作品。
音声だけでなく、映像効果や環境音など、細部までこだわった非常に丁寧な作りの作品。
続編では更に演出に磨きがかかっており、作品の世界にグイグイ惹き込まれます。
真を軸として描かれるアイドル達の心理や言動も説得力があり魅力的。続きを大いに期待しています。
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ノベマスというジャンルは、基本的には目で読むものです。核となるのはストーリーであり、テキストなのは当然の事。
しかしながら、動画という形式だからこそ可能な演出を用いる事で、文章の魅力を更に引き出す事も出来るでしょう。
そのひとつの手法として、声という素材も評価されて欲しいなーと思うのです。
アイドル達の声が魅力的なのは、アイマスファンなら皆知ってるのですから。
ではでは、今日はこれにて。