夢をあきらめないで

アイドルマスターに登場するアイドル達は、それぞれ夢や目標を持っていますよね。
例えばあずささんは「運命の人を見つける」夢を。雪歩は「臆病な自分を変える」目標を。
ひとりひとり、異なる動機を胸に765プロに集っています。
今日は、夢に向かって歩き出した、あるいは夢を実現した彼女達の姿を描いたノベマスを紹介します。
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千早が自分の目標を思い出すようです
千早が自分の目標を思い出すようです(前編)
作:moge氏(ユーザ名)
※動画の貼りつけができない為、タイトルに動画URLをリンクさせていただきます。
アイドル活動が波に乗り始めた千早。しかし、彼女の目標はあくまで「ヴォーカリスト」。
「人気を得るため」と歌以外の仕事を多くするプロデューサーの方針に疑問を抱いた彼女は、ある日ついに……。
「歌が全て」という活動初期の千早が、そのまま自身の夢だけを追いかけたら、どうなるのか。
そんな思考実験的な作品です。夢だけを見て走る、それは一直線の道にも思えますが、果たして現実は?
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娘がアイドルになると言い出した。

作:すっきりぽんP
16歳の誕生日を明日に控えた春香。彼女は両親に「アイドルになりたい」と自分の夢を語ります。当然ながら父親は大反対。
売り言葉に買い言葉、説得どころではない状況に陥りますが、そこへお母さんが登場します。
春香さんの「アイドルになりたい」という夢。それは漠然としていて、でも確かなもの。
見ていて思わず応援したくなりました。やっぱり春香さんはアイドルですよ。
春香さんのご両親がもう、私より上の世代にはたまりません。BGMの曲とあいまって懐かしさ全開。
そして秀逸なのが春香さんのグラフィック。最小の改変で最大の演出効果をあげています。おみごとでした。
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菊地真の転落

作:ガテラー星人P
真はIUに優勝し、いよいよ「かわいいアイドルになる」という夢を実現する為に動きだします。
さっそくプロデューサーと共に社長へ相談に行くのですが、社長は一言。
「その道を選ぶなら、君はトップから転落するよ」
皆に認められている自分が、自分の求めている自分じゃない時、どうすればいいのか……。
この作品で、真はこの問題に直面します。恐らく正解など無いこの問いに、真が出した結論とは。
人生の分岐点で大切な事は何かを教えてくれる、素敵な作品です。
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貴音を月まで連れて行く

作:瑞P
最後は瑞Pの 第二次ウソm@s作品から。
ある夜、月を見上げる貴音に出逢った美希。
「月に行ってみたい」「しかし、ロケットを買う事などできない」と溜息をつく貴音を見て、美希は決意します。
「ロケットを作ろう」と。
初めは誰もが無理だと呆れますが、本気で勉強する美希の姿に、いつしか……。
夢を追う為に大切な事。それは第一歩を踏み出す事です。
そして、夢は一人では叶えられない。多くの人に支えられてこそ、夢に近づく事が出来るのです。
読み切りゆえのスピーディーな展開に爽やかな読後感。実に好みの短編です。
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夢を叶えるのは、簡単ではないでしょう。多くの人が夢と現実に折り合いをつけて生きています。
だからこそ、アイドルという夢に人は憧れるのかもしれません。
夢に向かっていく彼女達は本当に美しい。
私もプロデューサーとして、少しでもその手助けをしてあげたいものです。