2013年下半期ニコマス20選+1・前編


投票所2013年下半期ニコマス20選ポータル

レギュレーション
・対象は2013年下半期(7月1日〜12月31日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログ・マイリスト等にて公開
1Pにつき1作品
・「期間外に投稿された作品を再アップしたもの」もOKです
・自作品、削除作品も対象とします
作品と一緒にP名を表記していただけると非常に助かります

アイマスも、そうでない諸々も、もちろん私たち自身も、否応なく変わり続けていく中で、半期に一度
こうした催しを介して、「ニコマスが好き」という共通項を持つ皆さんと、同じ楽しさを分かち合えるというのは、
とても素敵な事です。
主催のATPはじめ、集計、運営の皆様、参加される全ての方々、そして先の半年間に素晴らしい動画を見せてくれた、
全てのニコマスPの皆様に、感謝申し上げます。
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今期は20作品+サムネ一選での21本での参加。
集計用のブロマガはこちら。
2013年下半期ニコマス20選+1:箱からあふれたアレやコレ
動画の並びは例によって投稿が古い順で、まずは10作品。
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01.【アイドルマスター】永遠の囚われ人

胡桃坂 氏

3年という時間の長さを考えたとき、その圧倒的な大きさをして、なお、この様な動画を作らせてしまう力が、その少女にはあるのだと。
否、そうではなく。この3年あまりの間、ブログ等で書き続け、考え続けてきている胡桃坂氏だからこそ、その活動の中で磨いてきたものを、
「言葉だけでは言えない熱い気持ち」を、こうして形にできたのだろうと。
そんな事を考えました。
その気持ちを、やるせなさを、氏だからこそ、今、外向きに発する事の出来た光を、どうか大切にしてほしいと、私などは思うのです。
とても身勝手なお願いだとわかっていますが、そう願わずにはいられないのです。

覚えてていいよ。
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02.ベガとアルタイルが会う 今夜は

アンカーP

この方の仕事については、言葉でどうこう説明するのは難しいなぁと、20選という機会を得るたびに思います。
あえて形容するなら、漢方薬のような。
瞬間的な快感ではなく、じんわりと、ゆっくりと、血と共に全身を巡る様な、そんな心地良さ。
アンカーPの作品を鑑賞することで、私は安堵できるのです。

その柔らかな力に敬意をこめて、今期も一作。
大好きです。
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03.(ママは踊れるよ)

回P

「女性が最も美しく見えるのは、出産直後だとされている」
戦艦ユリシーズ通信士フィールズ中尉 談

7月初旬、菊地真の声優である平田宏美さんが、無事に男児を出産されたというニュースがありました。
ひらひろひらり:誕生。
この動画はそれを踏まえてのもの。平田さんを真に投影しつつ、真からの祝福と激励をこめた応援歌のようなスタイルとなっていて、
実にあたたかい。
正しく「ニコニコ動画」であるなぁと、頬がゆるんでしまいますね。
歌詞字幕を使っての掛け合いも微笑ましく、また巧い。

今期、快作を連発されていた回P。迷いましたが、私はこの動画を。
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04.<<ice-candy>>

3袋P

2013年の夏も暑かったですね。

>きっとアイスキャンデーがなければ七月の街なんて熱に融けてしまうのだ。

この動画説明文だけで大勝利。説明するだけ野暮な動画なんで、まぁ見て下さいという感じですか。
ほんのちょっとした可笑しさ。そういうのって、とても大事だと思います。
先日の大みそか、親戚と一緒にコタツに入りながらアイスを食べていて、ふと、この動画を思い出しました。
その瞬間に「ああ、こりゃ選ぶしかないな」と。3袋Pには毎度々々、負かされっぱなしですね。
今年も期待しています。
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05.になのなつやすみ[8月1日]

逃げ水 氏

私は依然としてシンデレラガールズはプレイしておらず、したがって市原仁奈という子がどんな少女なのかというのは、
多分にニコマスに依存していたワケですが。
この「になのなつやすみ」というシリーズを8月の一ヶ月間追いかけて、その魅力を少し理解できた気がしています。
名作ゲーム「ぼくのなつやすみ」における一日のまとめ「絵日記」をフォーマットとし、仁奈ちゃんが過ごしたひと夏を追いかけていく、この紙芝居。
毎日1ページ、ほとんどが1分以内という形が、見る側にとっては実に楽しく、ラクに思えたものですが、このスタイルで一ヶ月間連載するというのは
(予約投稿というシステムがあるにせよ)簡単ではなかったろうと想像できます。
それをやり遂げた逃げ水氏に敬意を。すてきな夏をありがとうございました。
今から見るという方は一気に通すもよし、毎日一本で追体験するもよし。
31日まで見終えた時、きっと何かを得られると思いますよ。
タグ検索:になのなつやすみ
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06.アイドルマスター おてもやん

moguP

かわいい。楽しい。
竜宮小町というユニットで、何の陰も感じさせることなく、ひたすらに可愛さと楽しさを満喫できるというのは、意外に難しい事で。
この動画は、そのミッションを見事に完遂しているのが素晴らしい。
なるとが抜群に効いてますねえ。あずささんがセンターというのもGood。バランス感覚が絶妙といいますか。

足のアップで気付く風車のアクセ。これがまたいい。
華やかで、煌びやかで、とにかく楽しい。
民謡テクノ、満喫させていただきました。
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07.【NRF2013】World Words Lights【NNW13】

まふP

光、光、光。
アイマス2モデルの特徴として、よく言われるのが「ツヤツヤしてる」というもの。
センシティブトゥーンの凄みといえばそうであり、体温を感じ難い質感と言われれば、またそうでもあり。
PVPの皆様は、ある時はその質感を活かし、またある時はフィルタリングによって肌触りを変え、
アイドル達の魅力を引き出そうと努力されています。
その中で、まふPは「電子の歌姫 初音ミク」というキャラクターを表現するに、その輝きをフルに引き出し、
美しさを際立たせる事に成功しています。
また、アイマス2で見せるミクのダンスは、アイドル達のそれと比べ緩急が激しく、初めて見た時は驚いたものでしたが、
このPVでは効果的なスローによってその印象がさらに増幅されています。

言うなれば、765式アペンドミクを磨き上げた宝珠のような。素晴らしい。
この動画での挑戦が、後のでんまるPとの共作にも繋がっていったのかもしれません。
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08.【NRF2013】I am a father【アニマス】

立川在住P

アニマスを視聴していた時、アイドルの周囲に居る大人達を、ちゃんと描いてくれているのが素晴らしいという感想を書いた事がありました。
プロデューサーだけでなく、社長や音無さん、TV関係者、レッスンの先生、ライブ会場のスタッフ、そして家族。
彼等を背景に留めず、アイドルという存在を共に作り上げる要素のひとつとしてくれた事に、私は強く感動したものです。
この動画は、その感動を思い出させてくれました。

立川在住Pは、大ヒットした名倉動画を始め、ノベマスを主な活動の場として13年下半期にデビューされた方。
私も毎度楽しませていただいてるワケですが、氏の動画群から一つ選ぶとしたら、これしかありませんでした。
熱く優しい動画をありがとう。今後の活動も期待しております。
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09.【NovelsM@ster】2万ヘルツの孤独【短編】

根岸P

日本人の中には、なんとなく「インドってすげー」「インド人ってすげー」という、信仰に似た何かが在る様な気がします。
それは西遊記の様な伝承によるものか、日本人がカレー好きなだけなのか、よくわかりません。
なんにせよ、この物語において、真の前に現れるべきは「外国人」でも「宇宙人」でもなく「インド人」である必要があったのだと、私はそう思います。
言葉というツールを封じられた中での対話。コミュニケーションは無理、と彼は笑いますが、決してそうではなく。
耳を傾け、目で見、肌で感じ、そして考える。日常から半歩はずれたふたりの短い邂逅は一方通行の様でいて、確実に何かを与えあった筈です。
叙情的になり過ぎず、見た跡に穏やかな満足感と不思議な触感を残して、波の音と共に去っていく。

導入の巧さも含めて、とても上品な、上質なノベマスでした。
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10.【HaRuKarnival'13】 YOUR SONG

すこーぴおんP

2013年は、幾つかのニコマスの企画が幕引きとなった年として記憶される事になると思います。
春香専用の生放送企画「HaRuKarnival」も、そのひとつ。
私個人としては、特に今年のハルカニを見るに、ここでピリオドを打ったのは正解だったなと考えています。
それはそれとして、この動画。
デビュー作としての瑞々しさと、春香さんへのたっぷりの愛情と、これでもかという熱量。
こういうのがいいんですよ、こういうのが。
クライマックスでの畳みかけでは、思わず「わああああ」とヘンな声が出ちゃいましたね。

こういうものが見られる。嬉しいなぁ。本当に嬉しかった。
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後編へと続きます。