釣りの話:私が勧める『アイマス動画初心者にオススメの一本』

先週末、gouzou氏の生放送「みんなが勧める『アイマス動画初心者にオススメの一本』」に参加させていただきました。

今回も推薦者の個性が炸裂した、非常に濃い企画でした。いつもながら司会進行、お疲れ様です。
氏は現在、御自身のブログにてまとめ記事を連載中。放送自体も週末まではタイムシフト視聴が可能です。
そんな中で、私が今回セレクトした「アイマス動画初心者にオススメの一作(一本ではない)」は、こちら。
【アイマス×saw】s@w


作:ジグソウP

あらすじ
天海春香は、暗い部屋の中で目を覚ました。足には長い鎖が繋がれ、その先にはアイドル時代の仲間、高槻やよいが同じく囚われている。そして部屋の中央には死体がひとつ。
やがて二人はテープレコーダーを発見し、「犯人」のメッセージを聞く。死から逃れる為の、ふたりのゲームが始まった。

私は今までのアンケートでは「できるだけ万人に受け入れられるモノ」をポイントとして作品を選んできました。
ですが今回の「S@W」は、見る人をある程度選ぶタイプのもの。実際、生放送時にもそうしたコメントを頂戴しました。
ですが、私は以下の理由により、この物語を「アイマス動画初心者向け」と判断しました。
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・「恐怖する少女」という需要
映画にせよ、アミューズメントにせよ、娯楽として提供される恐怖には、常にある層からの需要が存在します。
そして、アイドルにとって、それらを提供する事は、彼女らに求められる重要な仕事のひとつ。
物語の中で肉体的、精神的に破壊され、恐怖する少女。それは確かに、人を惹きつける魅力をもつのです。
・「SAWという原作」に伴う需要
言うまでもなく、映画「SAW」は超がつく人気タイトル。その名を冠する二次創作というだけで、ファンへのアピールとなります。
そしてこの「S@W」は、原作をそのままなぞるのではなく、むしろ原作ファンを驚かせ、楽しませるギミックに満ちています。
そういう意味でも、SAWに興奮した経験がある人達にオススメしやすい作品。
また、現在ニコニコ動画の人気カテゴリ「実況プレイ動画」において【ゆっくり実況】SAWというシリーズが進行中で、第一回は25万再生を越える数字を叩き出しています。
「ゲーム動画は見るけどアイマスは……」という人達に、SAWという共通項からアタックできるのではないかと。
・予備知識が不要なストーリー
この作品に登場するアイドル達は、キャラクター名以外の設定で創作の部分が多く、必ずしも「アイドルマスター」の知識を必要としません。
それぞれのキャラクター達が抱える背景なども、必要な時に必要な部分のみが示される為、問題にはならないでしょう。
また、情報が限られているが故に、アイドル達の名前と顔を記憶しやすい、という側面もあるかもしれません。
もうひとつの原作「SAW」についても、事前に見ていなければならない、という事はなく、必要な情報は全て、作中で提供されます。
つまり、この作品は2次創作でありながら予備知識や思い入れを必要としない、創作ドラマでもあるワケです。
むしろ、ある程度アイドル達の事を好きになってくれている方にとっては、この作品は厳しいかもしれません。
私も一時、この作品を一部スキップしながら見ていた時期がありました。やよいPにとっては、ちょっと、ね。うん。
なお、こうした「アイドル達がアイドルの名で架空の世界を生きるドラマ」として優れた作品は他にも沢山あります。
例えばこちら。
【アイドルマスター】プラネット☆ラヴ


作:介党鱈P/947daP/deadblue238P
実は今回のアンケートでは、S@Wと並べて紹介しようかなと思っていたのですが、回答しそびれてしまいました。
しかし、めぐりあいクロニクルの胡桃坂氏が先んじて投票して下さっていたので、生放送時にもコメントで引用できました。
感謝、感謝です。
余談ですが、先日の生放送も楽しませていただきました。続いていいのよ。
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というわけで、私が「S@W」を選んだ理由について列挙してみました。
今回のポイントは「より強力なフック」を用意する事。生放送中、確かぷよm@sが流れた時だったかな、
架空戦記にはそれぞれのファンがいるから、こうした作品は彼らに対するフックになる」
というようなコメントをしたのですが、つまり、そういう事です。
人によっては、私が投げた釣り針を痛がる事もあるでしょう。でも、ヒットする人も必ず居るはずです。
2年前の私がそうだった様に。
ではでは、今回はここまで。改めまして、楽しい企画に参加させていただき、有難うございました。