たまにはこんなやよいおり。

今日は、妙な味があるPVの御紹介。
伊織・やよい 「Here I Go」 Syd Barrett

作:ありがP

なんか面白いんですよね、これ。前半部の伊織の表情とか、サビ前のやよいの妙なあざとさとか。
で、動画説明文には、こうありまして。

この物語はフィクションです おおよそ歌詞通り(http://bit.ly/qjc0XM)、sisterは姉なんだろうけど都合上妹にしました。

なるほど。これは歌詞を見た方がよさそうですね。
というわけで、勝手に訳してみましたよ。
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This is a story 'bout a girl that I knew
She didn't like my songs
And that made me feel blue
She said: "a big band is far better than you"...

とあるアイドルのお話。
彼女はいつも、俺の選ぶ歌と衣装を嫌がった。
凹みっぱなしの俺に
彼女は言ったのさ「もっとマシなプロデューサーはいないの?」
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She don't rock 'n' roll, she don't like it
She don't do the stroll, well she don't do it right
Well, ev'rythings wrong and my patience was gone
When I woke one morning
And remembered this song
O-oh-oh, kinda catchy, I hoped
That she would talk to me now
And even allow me to hold her hand
And forget that old band.

ロックな新曲は「趣味じゃない」って罵倒されるし
営業したってバッドコミュばっかりで
「あーあ、何やってもダメか」って、俺も正直ウンザリしてたけど
ある朝ティンときたんだ
「この曲なら!」ってね

ああそうさ、いわゆるひとつの流行歌ってやつさ
これならあの娘も気にいるって
タッチコミュもオッケーしてくれるって
他のPなんて忘れてくれるって思ったんだ
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I strolled around to her pad
Her light was off and that's bad
Her sister said that my girl was gone
"But come inside, boy, and play, play, play me a song!"

それで事務所に行ってみたら
眩しいあの娘が見当たらないんだ おいおいマジかよ
その時やよいが「伊織ちゃんなら、帰っちゃいましたよ?」って言ったんだ
俺に言うんだ「でもプロデューサー」って「代わりに私をプロデュースしてほしいかなーって」

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I said "Yeah! Here I go"
She's kinda cute; don't you know,
That after a while of seeing her smile
I knew we could make it, make it in style!?

俺は言ったのさ「よし!プロデュース開始だ!」
やよいはかわいいなぁ 知らないとかないわー
あの娘の笑顔を一目見たら もうロリコンでいいやって感じ
やってやるぜ 俺たちきっとうまくいくさ

.
単純に歌詞だけ追っかけると、ダメPに愛想を尽かした伊織と彼を救ったやよい、みたいな感じになるんですが。
じゃあどうして、伊織はダメダメな間は何だかんだ言いつつプロデューサーについてきたのに、持ち歌である「Here We Go!!」は拒絶したんですかね?
伊織はプロデューサーに、何を求めていたのかな?
いきなり「私が歌います」と登場するやよい。まるで狙ってたみたいに。
作中ではここで歌は途切れますが、この後「俺」とあとから現れた「sister」は大成し、最後は結婚しちゃいます。
そして「俺」は彼女とのベッドの中で、ふと思うのです。
「今にして思うと、あれは、ひょっとして……」

たまにはこんなやよいおりも面白い。GJでした。