アンテナ:青空文庫P特集

10下半期20選へのコメントを、10/23まで書き終えました。
で、その中のひとつ、シンゴ氏の作品について書いていて、ふと思い出した作品があったわけです。
自記事の引用ってのもアレですが。

ニコマスという世界は、様々な姿のアイドルを―春香さんに限らず―見せてくれます。
そのひとつひとつの積み重ねが、見るものそれぞれの中に宿る、ただひとりのアイドルの姿になる。

これってつまり、アレじゃないかな、と。
四次元春香

作:青空文庫P

なるほど、つまりそういうことなんだなぁ。青空文庫Pもシンゴさんも、モノが良く見えていらっしゃる。
と、納得しつつ動画を見ていたのですが、動画説明文に目をうつしてビックリ。

【引退のご挨拶】私 青空文庫Pは、2011/3/31をもって引退致します。
個人的にプライベートが大変な時期にさしかかっており、動画作成に時間を割く事が困難となりました。新作を待って頂くのも心苦く、引退のご挨拶をさせて頂く次第です。
動画はすべて削除致します。動画を残す事は、様々なリスクがあるためです。詳細はここには記すことはできませんが、大人の事情をお察し頂ければと存じます。ご愛顧頂いた方にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。
これまで、宣伝やコメント、20選など、さまざまな形でご支援いただきありがとうございました。最後になりますが、急な話で皆様にご心痛を与えてしまった事をここにおわびします。申し訳ありませんでした。本当にありがとうございました。
青空文庫P

「四次元春香」動画の説明文より引用
……。
残念です。本当に。ファンとして寂しい限り。
これまでに作成された動画は数週間以内に削除される予定とのことなので、その前にぜひ、一人でも多くの方に見ていただきたいと思い、とり急ぎ特集を組ませていただきます。
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最初に青空文庫Pの作品に触れたのは、この動画がきっかけでした。
菊地真のお香大好き(HD)

香について調べていた時「まさかなぁ」と思って検索したらヒットしたのが、この「真先生」でした。

「ホントにニコマスにはなんでもあるなぁ」と、半ば呆れつつも楽しませていただきました。
で、この方は他にどんな作品を作っておられるのかと、P名タグを頼りに遡ってみると、これが面白い。
青空文庫Pは、御自身が好きなものを、好きな形で解説するスタイルを貫いていました。
菊地真の絵画大好き《モンドリアン》

たとえば、絵画であったり。

【アイマス】青年と死(芥川龍之介)【NovelsM@ster】

あるいは、短編小説であったり。

15秒でデザートを作ってみた。菊地真のスイーツ【15秒CM@ster】

料理だったりするわけですが。

様々なジャンルを紹介しつつ、共通しているのは、青空文庫P御自身が楽しんでいるという事。
そして、動画を通じて伝えたいものが、明確にあるという事でしょうか。
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改めて青空文庫Pの作品を見ていて、ふと頭に浮かんだのが「アンテナ」という単語でした。
青空文庫Pが、こうした作品を作る事ができたのは、様々な情報を受信できる優れたアンテナを持っているから。
そのアンテナは、別にアイマス動画を作る為に建てられたものではない筈です。
アイマス動画の為に」受信するのではなく、受信したものを「アイマス動画として」出力するということ。
うーん、うまく言えないのがもどかしい。
もうひとつ。青空文庫Pがアイマス動画として発信したものを受け取る私達にも、アンテナはある筈です。
ただ、受信できる幅は人それぞれ。キャッチできるものもあれば、通り過ぎてしまうものもあるでしょう。
その幅を広く保つコツというのも、その辺にあるんじゃないかなーと、真先生の授業を聞いていると思うのです。
つまり、これです。

菊地真の絵画大好き《モネ》コメ番10番さんの疑問。
これが大事なんじゃないかな、と。
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勢いで書き連ねてしまいました。
最後になりましたが、青空文庫Pに改めて感謝を。
これらの動画が消えるのは本当に残念ですが、それよりもPの作品が存在している時に、私がここに居たという事に感謝したいと思います。
素敵な作品を見せていただき、ありがとうございました。
ちなみに、P名の由来である青空文庫は、こちら。
青空文庫 Aozora Bunko
たまにはこういうものにアンテナを向けてみるのも、いいかもしれません。それでは。
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