2011年上半期ニコマス20選・前編

※この記事は7月いっぱい通常記事の先頭に表示されます
2011年上半期ニコマス20選レギュレーション
2011年上半期ニコマス20選ポータル
主催:卓球P

基本レギュレーション
・対象は2011年上半期(1月1日〜6月30日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログ及びマイリストにて公開
・1Pにつき1作品
※作品と一緒にP名を表記していただけると非常に助かります

さて、いきますか。
まず最初に集計用データを。
作品url タイトル 制作者名
の順に並べてあります。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm13265413 アイドルマスターDS 〜幸せは星の上〜 カスペルP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13529886 アイドルマスター 春香とLanded フォクシーP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13569189 Idolm@ster×Katy Perry 「Firework」 【洋楽m@ster2011】 赤ペンP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13649456im@s】人生讃歌/Hazel Nuts Chocolate【春香】 たかCP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13659237 【千早生誕記念】私が事務所に来た理由? 「スカウトマン」 平蜘蛛P
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13690060 【NovelsM@ster】お子様抜きお子様ランチの祝福 1/3 コラーゲンP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13721114 NovelsM@ster / 『千早ちゃんって、どっちが背中なのか分かんないね』 HDKPPP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13978073 気の利かないプロデューサーと、駆け出しアイドルの話。 ガルシアP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14101752アイドルマスターFUJISAN ROCK FES ドドリア
http://www.nicovideo.jp/watch/nm14105798 アイドルマスター/supernova 1,2のジャンゴ氏
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14232012アイマス2】 なにかとおしゃれなアイドル番長 八位P
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14252700アイドルマスター】 FLASHBACK DISCO kiiro_sponge氏
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14255636 アイマス手書き/ぼくのはるかちゃん#1 電動P
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14301902 ひびきさんたちに「帰ってほしいの」を演ってもらったよ。 しおP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14466123 【ノベマス】段違い連立方程式【短編】 kyeP(仮)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14512251アイドルマスター】おサルな双子は明日生まれ変わる? リボセイントP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14594431アイドルマスター】 『ジェミー』 きっさらP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14630177 【ノベマス?】もしもThe Quiz m@sterがフルボイスだったら ATP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14636121アイドルマスター2】彼女はBeautiful Monster mizuchiP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14883852 アイドルマスター 伊織 「I Wanna Be Your Dog/Emilie Simon」 親父の味P
サムネ一選
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13835180 バイバイ この花添えて 卓球P

ではここから個別に作品を紹介していきます。並びは投稿日時の古い順で。
長い記事になりますので、コメントは格納しますね。
01
アイドルマスターDS 〜幸せは星の上〜

作:カスペルP

「DSであること」を最大限に活かした作品。
この上下分割された画面構成は、アイドルマスターDSの世界そのもの。
その世界の中で、3人のアイドルが歩んだ道程を辿るストーリーPVなのですが、特にステージシーンの演出が素敵なのです。

3人の持ち歌の歌詞と、使用曲の歌詞を3連続で合わせるという離れ業。
ステージ上とそれぞれのイメージカラーで染まる客席を同時に移す演出もあり、トップアイドルへと成長した3人を応援する心が伝わってきます。
そしてラスト、このレイアウトを更に巧く利用した表現に、自然と拍手をしていました。
とても優しく温かい。こんなにもDSを大事にしてくれる人がいるのだと、嬉しくなる作品でした。

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02
アイドルマスター 春香とLanded

作:フォクシーP

春香ーッ!俺だーッ!着陸させてくれー!
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フォクシーPと申します。初投稿です。
アイマス新春ライブに参加(初)したら居ても立ってもいられず、
気がついたらMADを作っていました。。
新参者ですが、どうぞよろしくお願いします。

この作品の動画説明文です。そういうことなんですよ。
春香さんは誰にだって、何度だって魔法をかけて、ファンの皆を虜にして。
そんな中からプロデューサーさんが生まれて、自分の想いをMADという形に結晶させていく。
自分が知るずっと前からそうだった様に、この上半期もそんな半年でした。

とても丁寧で、春香さんの事を見ている事がまっすぐ伝わってくるPV。
理屈抜きに大好きな作品なのです。

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03
Idolm@ster×Katy Perry 「Firework」 【洋楽m@ster2011】

作:赤ペンP

赤ペンPといえば、コミュシーンを巧みに用いたストーリーPVのイメージが強かったのですが、このオールスター作品に関しては、ちょっと趣が異なるなと感じました。
曲の前半部で歌詞とアイドルのイメージを重ねている印象は受けますが、さほど強いものではなくて。
ステージシーンでも、伝わってくるのはメッセージというよりアイドル達の煌きそのもの。

アイマス2発売直前のこの時期、ステージに意味をこめようと思えば、いくらでもできたタイミングです。
それでも、アイドル達がステージで放つ光と、オールスターの華やかさを優先した作品。あるいはそれこそが、赤ペンPのメッセージなんでしょうか?
アイドル達を花火と表現したこのPV。ならば、プロデューサーは彼女達をステージに放つ花火師ということになりますか。
その腕に、これからも期待しています。

余談ですが、この曲は今年、J1アルビレックス新潟のホームゲーム時に放送されていたりもします。それを聴く度に、この作品を思い出すのですよ。ははは。
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04
【im@s】人生讃歌/Hazel Nuts Chocolate【春香】

作:たかCP

春香さんはかわいい!

春香さんの頼りない胸マジあったかい!(推定)

そう。こういう歌を、このステージで、この衣装で、この笑顔で歌えるアイドル。
これが春香さんなんですよ。
私の中の言葉にできない何かを、あっさりと救ってくれた作品。
そういえば「アイマスは人生」なんて言葉がありますね。
この歌のタイトルは「人生讃歌」。なるほど。
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05
【千早生誕記念】私が事務所に来た理由? 「スカウトマン」

作:平蜘蛛P
千早の誕生日(アイマス2発売翌日)に向けて集中連載された、千早が765プロに入るまでを描いた前日譚。全6話、総再生時間は約25分。
平蜘蛛Pといえば三国志コラによる激熱作品が有名ですが、一方で長期連載作品「ディライト・スーパーノヴァ」をはじめとした、硬派なノベマスも作成しておられます。
この作品では「千早は町でスカウトされた事が入社のきっかけ」という公式設定を軸に、アイドルになる以前の千早の姿をしっかりと描写。
故に、見ていて痛みを覚えるシーンがいくつかありますが、それも千早というキャラクターを語る為に必要なもの。
そうしたものがあるからこそ、クライマックスでは千早を祝福し、応援したい気持ちでいっぱいになる筈。
千早の新たな誕生日に贈るに相応しい。
さて、そうしたストーリー的な部分もそうなのですが、平蜘蛛Pの作品では映像演出も見逃せません。
例えば、千早が自分の歌を、スカウトマンに聞かれていた事を知ったシーン。



この所在なげに揺れる目線と、徐々に染まっていく頬。
可愛すぎるだろこんちくしょう!
そんなワケで、非常に見所が多い作品です。最後にはちょっとしたサプライズも。
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06
【NovelsM@ster】お子様抜きお子様ランチの祝福 1/3

作:コラーゲンP

はい、掴みはオッケー。
こういう導入ができるというのは、巧さだなぁと思うのです。
アイドルアルティメイトで優勝した真を祝う為に、とある喫茶店を訪れた律子とプロデューサー。
物語は、ふたりをヒマつぶしに観察する1人のアルバイト店員の目線で進行します。
そんな彼に律子が注文するのが、タイトルにもある品物。

このオーダーに限らず、律子は物語に登場してから終始、謎めいた言動をとり続けます。
訝しむプロデューサーと店員。しかしそれは、律子が真の為に用意した魔法の下準備で……。
真と律子という組み合わせは、「はるちは」や「やよいおり」程ではありませんが、ニコマスというフィールドでは割と見かける組み合わせ。
ボーイッシュなイメージの真と、委員長的な雰囲気の律子というギャップ。
そして、内面での意外な(?)共通項。そんな組み合わせがお互いを惹きつけ、また見る者にとっても魅力的なのかもしれません。

律子が物語中に仕掛ける幾つもの「何故」が解消された時、あっと驚く最高のギフトが姿を現します。
全3話、総再生時間は約55分。短編映画を楽しむつもりで、是非ご覧ください。
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07
NovelsM@ster / 『千早ちゃんって、どっちが背中なのか分かんないね』

作:HDKPPP
今期のタイトル一選。直球すぎるでしょう。
そりゃ千早も、のっけからこう言うしかない。

しかし、タイトルにある春香さんのセリフの意味を知った時、笑いは切なさへと変わるのです。

この作品も、先に挙げた平蜘蛛Pの作品の様に、千早の過去、そして現在の境遇がフィルターでぼかす事なく描かれます。
誕生祭というタイミングは、キャラクターの内面をより深く捉えようとする良い機会となっているのかもしれません。
そうして掘り下げられた千早の姿に、再び春香さんが同じ言葉を投げかけます。しかしその意味は、冒頭のものとは違うもの。

自分の背中というのは、自分では見る事ができないもの。それをずっと見ていてくれる人がいるという幸せ。
それに気付いたからこそ、千早は変わる事ができたのでしょう。
春香さんマジはるかあさん。
千早の新たな歌「眠り姫」をメインBGMに据え、彼女の新しい一歩を祝福する短編ノベマス。
釣られて悔い無しの、素敵な誕生日プレゼントでした。
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中編に続きます。