2010年下半期ニコマス20選+α・その1

※この記事は1月中トップに表示されます

2010年下半期ニコマス20選エントリー
主催:ぎょP
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募集期間 2011年1月1日〜1月10日
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参加エントリーは、お名前とリストのURLをこの記事にコメントして下さい。
その際、いわゆるP名をお持ちの方は、名前に「P」まで入れて記載して下さい。
集計作業効率化のため、ご協力お願いします。
例:「ぎょ」← ではなく 「ぎょP」← Pまで
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いよいよエントリーが開始されました。
1/2現在で、既に100件以上の登録がされており、今回もかなりの数になる事は間違いなさそう。
なお、登録時の注意点として、ぎょPも書いておられるのですが、

マイリストで参加される方は、リストの編集画面のままだとURLが
http://www.nicovideo.jp/my/mylist/#/22503504
となってしまい直接飛べないので、表示確認などで実際のリストを開くか「/my /#」を削るかして
http://www.nicovideo.jp/mylist/22503504
この形式で貼っていただけますようお願いします。

このミスは上半期にかなりの数が見られたので、みなさん気をつけましょう。
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というわけで、私K_1155が選んだ2010下半期ニコマス20選を発表します。
2010年下半期ニコマス20選+α

なお、今回は20作品の他に「タイトル1選」「サムネ1選」「動画説明文1選」「タグ1選」を、勝手に追加させていただきました。
まぁ、お祭りに便乗ということで。
以下、それぞれの作品についてコメントを書いていく、予定です。募集期間中には、なんとか。
また、各作品に登録されたタグを付記、オススメのタグはリンクをつけておきます。
気になった方は、ぜひタグを辿ってみてください。
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01
はるかな きみに

作:かりふらP

登録タグ:雪歩/良い肉ニコニコ/いい福ニコニコ/雪歩は笑ってて!/俺らが旅に出る理由/ゆりしー/アイドルマスター/かりふらP


旅立つひとに、このうたを
2010年下半期は、アイマス5thライブから始まったと言えるでしょう。
アイドルマスター2の発表と、それに伴う長谷優里奈さんから浅倉杏美さんへの、雪歩役のバトンタッチ。
私はその時点では雪歩のプロデュース経験もなく、これという思い入れもなかったが故に、周囲の反応によって
右往左往していた記憶があります。
その時に書いた記事でも、私は結局、何も書けていません。
しかし、この作品と出逢った事で、別れに対して前を向く事ができるようになりました。
そしてこの後、10年下半期に、私は多くの別れを目にする事になります。
その度に、私はこの作品を思い出していました。
あまり何度も見返すのも何か違う気がしたので、回数的にはそれほど多く見たわけではありませんが。
なお、作者であるかりふらPも、2010年をもってアイマス動画の制作を停止するとの事。
とても寂しい事ではあります。
でも「旅に出る理由がある」のなら、その旅路の幸せなる事を願います。感謝と、祝福を。
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02
萩原、ゆりしーやめるってよ

作:愛識P

登録タグ:アイドルマスター/NovelsM@ster/愛識P/雪歩/いとしー大衝撃


リバーシ
5thライブから10日後、発表によって発生した衝撃波が、一旦通過した頃に投稿された作品。
初見時は映像と使用楽曲の持つ迫力に気圧されたまま、最後までぽかーんと見ていました。
このパワーはどこから来るのかと、しばらくの間は繰り返し視聴していましたね。
肯定だけでなく全否定でもない、簡単に整理しきれない心情を投影した様な不安定な画。
ただ、その揺らぎは不快なものではなく、雪歩はあくまで魅力的に描写されているのが凄い。
そして、そんな映像の中で強烈な主張を見せる文章。
「こんな視点があるのか」という発想面と、「ここまでしなければ描けない想いを持てるのか」という心情面と。
この作品には、ふたつの意味で驚かされました。
先の「はるかな きみに」や、この作品、他にも数多くの雪歩動画が、この時期に発表されています。
それらを視聴し、それぞれのPの選択を目にした事で、後に「童話迷宮の眠り姫」でにわPが描いた選択を
受け止める事ができたのかな、と、今になって思います。
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03
ACM(あずさセンター)でMythmaker (short.ver)【あずさ誕生祭】

作:れのP

登録タグ:アイドルマスター/mythmaker/れのP/アイマス公式曲MAD/ACM/あずさ/7月19日はあずさの誕生祭/真/千早/シンクロ率917273%


「ノーマルPV」の凄み
れのPはACMユニット「noir」専属のプロデューサーであり、公式曲を用いた「iM@SエディテッドPV」を
主に制作されています。
それ故に、ゲーム中で誰もが見る事ができる公式ステージ、いわゆる「ノーマルPV」の魅力を熟知しており、
特にカメラのアングルやその動かし方、つまりカメラワークにおいて、実にいい仕事を見せてくれます。
その実力が十二分に発揮されているのが、この「Mythmaker」。
MasterSpecialに収録されたこの曲には「公式のダンス」は存在せず、当然ながら「ノーマルPV」もありません。
しかし、「ノーマルPVの文法」を最大限に活かす事ができるプロデューサー、れのPの手によって、
Mythmakerの「疑似ノーマルPV」が誕生しました。
アップとロングの重ね合わせなどのエフェクト的要素は最小限に抑え、歌詞表示も公式に準拠した
形式をとったこの作品。
自然である事、普通である事の凄さを見せつけてくれます。
なお、ステージ後のやりとりは「noir」のおやくそく。仲良きことは美しきこと哉、ですね。
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04
◆私のプロデューサーが殺されました Side M【刺しm@s】

作:フィロソP

登録タグ:アイドルマスター/フィロソP/Novelsm@ster/刺しm@s/真/NovelsM@sterPart1/初見コメ非表示推奨/投コメの動画を上から順番に見ること


im@sミステリー祭り」と「刺しm@s」から生まれたモンスター
今年の夏に「im@sミステリー祭り」と共同開催されたイベント「刺しm@s」参加作品です。
総再生時間は約45分。しかし、各アイドルごとにひとつの物語が展開される為、見るものを飽きさせません。
話の筋自体は、765プロ所属のプロデューサーと1人のアイドルが殺害され、アイドルが逮捕されるというシンプルなもの。
しかし、一見単純なこの事件には、多くの人物の思惑と愛憎が絡み合っており、まるで崩されたスライドパズルの様に
真実の姿を歪めてしまっているのです。
指定された順序どおりに一話ずつ読み進めることで深まり続ける謎。そして、最後の一話によって目の前に現れる真実の姿。
全てのキャラクターの言動を完全にコントロールし、クライマックスに向けて収束させていく手腕は見事の一言。
元々は「im@sミステリー祭り」への参加予定だったというこの作品、作者であるフィロソPの意向により
「刺しm@s」のみの参加となっていますが、個人的な感想を言わせていただければ、これは間違いなく上質のミステリー。
ふたつのお祭りとフィロソPの才が生み出した、サスペンス系ノベルのモンスター。
それがこの作品です。殺傷描写と軽い性描写に抵抗の無い方には、ぜひオススメ。
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05
アイドル・プラネテス 第一話

作:レストP

登録タグ:アイドルマスター/novelsm@ster/レストP/真


ノベマス的im@shup
im@shup」というタグがあります。
ふたつ以上の音源をミックスし、重ね合わせる事でひとつの音楽に再構成した楽曲を用いた
アイマス動画につけられるタグですが、
この作品はノベマス的「im@shup」というべき作品です。
主旋律はもちろん「アイドルマスター」であり「菊地真」。
そして伴奏トラックとなるのが近未来を描いた漫画「プラネテス」。
近未来の宇宙を舞台にしたSF漫画「プラネテス」で描かれる主題を抽出し、アイマスの世界観に落とし込んでいます。
提示されてみればなるほど、アイドルと宇宙飛行士は「手の届かない高みを目指す、孤独な存在」という
類似点を持っていますが、そこに気付けるというのが、プロデューサーの資質なのかなぁと感心した次第。
そして、菊地真という少女が持つ二面性もまた、「プラネテス」のエッセンスを加える事で鮮やかに描き出されています。
時に痛みを伴う程の闇として表現される「それ」が、ラストシーンで見事に昇華された時の感動ときたら。
クライマックスで挿入されるステージシーンにも、真のキャラクター性が端的に現れています。
全四話、総再生時間は約49分。
映像演出や選曲も文句無し。間違いなくオススメです。特に真士の皆さんには、ぜひ。
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06
天海春香 『片思い』

作:シンゴ氏

登録タグ:アイドルマスター/春香/iM@SコラボPV


語りかけてくる空白
最初は、なんとなーく最後まで見たんです、この作品。
様々な春香さんが現れては消えるたびに「あ、これ知ってる」「これは見た事ない」「これはどの作品だったかなー」という風に
自分の中の記憶をたどり、気がつくと終わっていた。そんな感じだったはず。
で、動画説明文にマイリストへのリンクが貼ってあったので「ああ、これで使用作品が確認できるな」程度の気持ちで開いてみたわけです。
そのマイリストが、こちら。

このリストの、各作品についている「空白」に、私はドキリとさせられました。
ここから更に別のリストへのリンクがあり、そこには恐らく空白部分に入るべきコメントが書かれている。
それはわかっていますが、実は私、もうひとつのリストは、いまだに見ていません。
この空白から受けた衝撃を忘れない為に。その中に篭められた、作者の想いを想像する為に。
そしてその中に、自らの言葉を見出す為に。
ニコマスという世界は、様々な姿のアイドルを―春香さんに限らず―見せてくれます。
そのひとつひとつの積み重ねが、見るものそれぞれの中に宿る、ただひとりのアイドルの姿になる。
そんな事を、この「片想い」とリストが教えてくれた様に思います。ありがとう。
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07
【アイドルマスター】WORLD'S END SUPERNOVA(Philharmonic or die)【VRF2010】

作:めいろっくP

登録タグ:アイドルマスター/めいろっくP/im@sコラボPV/VerRockFestival2010/春香/千早/iM@S_ReProduce/OGOPリスペクト/はるり/はるちは


ここまできて、ここからはじまる
VerRockFestival2010。
2010下半期を語るにあたり、おそらく今後何度となくその名が登場するだろう一大フェス。
その主催者のひとり、めいろっくPが先行公開作品として発表したのが、この作品でした。
初めて見た時の感想は「心地良い」の一言。そして、こんなものが予告で登場するというフェスへの期待。
直後の「9.18」により、正直フェスの開催自体も危ぶんでいたのですが、その後も参加Pはじめ
関係者の皆さんは準備を進め、昨年末に目出度く開催となりました。
その結果は、参加した人の知る通り。本当に素晴らしい、綺羅星の様な祭典となりました。
そして、この作品は全プログラム終了後、アンコールステージとして登場。
3日間に渡って燃焼し続けたエネルギーを受け止め、心地良い感動に変える役割を見事に果たしました。
この懐の深さは、どこからくるのか。
それはOGOP・かきPへのリスペクトであり、曲自体への思い入れであり、VRFへ懸ける情熱であり、アイマスへの想いでもある。
めいろっくPが積み上げてきたもの、ニコマスという場が紡いできた繋がりの、これがひとつの結晶なのでしょう。
そして、VRFという超新星が放ったエネルギーは、更にその先へと繋がっていくはずです。
「ボクらはどこまでもいける」そう信じて。
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08
べろちょろがヒロイン

作:下風ゥP

登録タグ:アイドルマスター/下風ゥP/やよい/べろちょろ/やよさが足りない/NovelsM@ster/音無小鳥/あばば/もっと評価されるべき/MACHO


なにもかもおかしい
下風ゥPは紙芝居系の作品でヒットした印象がありますが、個人的にオススメしたいのはこちら。
まず、コメントでもさんざん言われてますが、スクショのやよいときたらもう……。
何この破壊力。これサムネにしてたら、一選優勝候補ですよマジで。
恐ろしいのは、このやよいすらジャブであるという事実。
手描きに改変、実写、ドット絵、サウンドと、全方位から見るものを笑わせるパンチが飛んできます。
しかも、その一手一手のテンポが実に良く、飽きたりダレたりする余地がありません。
加えて文章の軽妙な事。
「やよさが足りない」なんてフレーズ、どうやったら思いつくんでしょう。
全員が誰うま状態の765プロといい、あまりにもわかってる他2名といい、実に面白い。
上半期20選に選んだ【0911V.L.S】 2/14☆りょうゆめ●REC!【アイドルマスター】と並んで、2010年の
コメディ系ノベマスの双璧と言っていいでしょう。
2つを観る事で、ノベマスにおける「笑いのツボ」みたいなものが見えてくるかもしれません。
もっとも、その場合、腹筋が崩壊したとしても責任は負いかねますが。
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09
【アイマス2】ジュピター「マッスルレボリューション」

作:戦前P

登録タグ:アイドルマスター/アイドルマスター2/iM@SコラボPV/マッスルレボリューション/戦前P/ジュピター(アイドルマスター)/だんだん許せてきた/ジュピター万能説/仕事を選べないジュピター/圧倒的なパフォーマンス


Dear JUPITER, Welcome to Nicom@s
9月18日に発表された、961プロの新アイドルユニット「JUPITER」。
彼等は登場したその瞬間から、巨大な十字架を背負わされてしまいました。
発表のやり方が違っていたら、あの場、あのタイミングでなかったら、状況は多少なりとも違ったかもしれないと
考えると、いまだになんとも遣り切れない思いがします。
この日を境に、私達の居る場所は激しく揺らぎました。そして、多くの傷を残すことになります。
まるで地面の奥深くで眠っていた断層が、地震によって地表に顕在化したかの様に。
そんな9月18日当日に発表されたのが、この作品です。
私はこれを見て、げらげら笑って、安心しました。
「ああ、こいつらもアイマスだ」と。そして「ニコマスはだいじょうぶだ」と。
その考えは、いま思えば楽観的に過ぎたかもしれません。
でも、少なくとも私は、この作品で彼等を受け入れる事ができました。
それにしても、あのPVからこの曲を持ってくるとは……。NHK教育好きにはたまりません。
そして、イイ仕事をしすぎるSEに俺の腹筋が肉離れ寸前。大好きです、はい。
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10
アイドルマスター2 3rd & 4th PV も割とパックマン

作:NamcaP

登録タグ:アイドルマスター/パックマン/SMOKY_THRILL/音声MAD@アイマス/NamcaP/やるしかなかったんだ!/IDOLM@STER(主題歌)/アイドルマスター2


新進気鋭の音声調理師
2010下半期、本当に様々な事がありましたが、それでもデビューしたPは数多く居られます。
その中にあって、ひときわ異彩を放つ活躍をされたのがNamcaP。
この方を最初に知ったのは「 ID:[LILOLDLILDLOLILD]」だったので、P名が最初どういう意味なのかな、と
不思議に思っていたのですが、この作品で納得。
右から左ですね、わかりました。
今回の20選で、各P1作品という縛りに最も悩まされたのが、実はNamcaPです。
あまりにも笑える「9:02ampm」といい、最高にアガる「軽口哲也がチェケチェケ言う動画」といい、
響が可愛すぎる「MEGARE! -KYO-CHU-KYOKU- 響」といい、実に私のツボをついてくれます。
そんな中でも、やよいの合いの手がいちいち爆笑を誘う、この作品をピックアップしました。
ニコマスPは映像や音声を「素材」と呼ぶ事がままありますが、これほど「音声」という素材を自由自在に、
かつパワフルに調理するプロデューサーが、この10下半期にデビューした事。
これが非常に嬉しい。
まだまだ。アイマスという鉱脈は、まだまだ掘れます。
そんな可能性を感じさせてくれます。今後にも大いに期待。
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11〜20の作品については、別の記事に格納します。
お付き合いいただける方は、こちらからどうぞ。
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